ペルー・アンデスの市場で、地面に張った織機でフラサダを織る女性ペルー・アンデスの市場で、地面に張った織機でフラサダを織る女性

VINTAGE RUG

アンデスの家族が、20年使った毛布。
それが、あなたの床に届くまで。

ペルー高地で家族のために手織りされた厚手のウール織物「フラサダ」。Otsuksが現地の市場で一枚ずつ選んだ、世界に一枚のヴィンテージラグです。

在庫のあるラグを見る

Frazada

フラサダの物語

フラサダ(frazada)はスペイン語で「毛布」。アンデスの高地では、売るためではなく、家族が眠るために織られてきました。

ヴィンテージラグ|ピサック

WHAT IS FRAZADA

フラサダとは、アンデスの家族のための毛布です。

標高3,500〜4,000mのアンデス高地では、夜は真冬でなくても氷点下まで冷え込みます。フラサダは、その寒さから家族を守るために織られてきた厚手のウール織物です。羊毛を高密度に織り上げているため重く、暖かく、床に敷けば底冷えを遮ります。

もともと市場で売るために作られたものではありません。自分たちの家で使うために織り、20〜30年使い込んだあと、新しい一枚と入れ替えるときに市場へ出されます。だからこそ、市場に並ぶフラサダのほとんどがヴィンテージなのです。

織るのは、家族の女性たちです。

WEAVERS

織るのは、家族の女性たちです。

フラサダは工房ではなく、家族の単位で織られます。織り手はおもに女性で、技術は母から娘へ、祖母から孫へと受け継がれてきました。羊毛は自分たちが飼う羊から刈り取り、「プシュカ」と呼ばれる手回しの紡錘で糸に紡ぎます。

織機は、地面に4本の杭を打って経糸を張る「4本杭の地機(テラール・デ・クアトロ・エスタカス)」か、片端を自分の腰に結ぶ腰機です。どちらも、ひとりの織り手が両腕で扱える幅にしか織れません。その幅はおよそ80cm前後が限界です。

だからフラサダは、同じ配色の織地を2枚織り、中央で縫い合わせて一枚にします。表裏どちらから見ても同じ柄になる、目の詰まった両面織りです。一枚を仕上げるのに、日々の仕事の合間を縫って4〜6週間かかります。

一枚ができるまで

PROCESS

一枚ができるまで

すべての工程が手仕事です。村や家によって細部は異なりますが、大きな流れは共通しています。

  1. 刈る自分たちの羊から毛を刈ります。高地の羊の毛は脂分(ラノリン)を多く含み、丈夫で水をはじきます。
  2. 洗う石けんの代わりに、泡立つ成分を含むアンデスの植物の根を使って洗い、天日で乾かします。
  3. 紡ぐ手回しの紡錘「プシュカ」で糸にします。歩きながら、羊を追いながら紡ぐのが日常の風景です。
  4. 染める赤はコチニール(虫)、茶はクルミの木、そのほか草花や鉱物で染めます。20世紀後半からは化学染料の鮮やかな色も加わりました。
  5. 織る地面に杭を打ち、経糸を張って織ります。縞の配色は、その家に伝わる順番で決まっています。
  6. 接ぐ2枚を中央で縫い合わせます。色糸で三角や矢羽の飾り縫いを入れることも多く、これが一枚の「顔」になります。
ヴィンテージラグ|ピサック

PATTERNS

縞と模様に、暮らしが織り込まれています。

フラサダの基本は縞(リスタ)です。色の順番と幅は、村や家ごとに受け継がれた「配色の型」で、同じ地域のものは並べると家族のように似ています。縞の間に細い線が入るのは、織り手が経糸の本数を数えながら織っている証拠です。

縞の中に織り込まれる図柄には、アンデスで長く共有されてきた意味があります。菱形は湖やチャカナ(アンデスの十字。天上・地上・地下の三つの世界をつなぐ橋)を表します。ジグザグは川(マユ)や山道です。太陽(インティ)、星(チャスカ)、花(ティカ)、リャマやコンドルも織られます。

ただし、意味は共同体ごとに少しずつ違い、書物ではなく織り手の間で口伝えされてきたものです。当店では、現地で聞いた話とアンデス織物の研究をもとに、一枚ごとの説明文で模様の読み方をお伝えしています。

ヴィンテージラグ|ピサック

VINTAGE

20〜30年、家族に使われてきたもの。

当店のフラサダは、いずれも20〜30年ほど前に織られ、家庭で使われてきたものです。年代は買い付けの際に売り手から聞き取り、織りの密度や糸、染料の様子と照らし合わせています。

使い込まれた羊毛は新品にはない柔らかさがあり、色は落ち着いています。毛羽立ち、褪せ、当時の糸での補修跡は、その家で過ごした時間そのものです。当店では手を加えず、そのままお届けしています。

ヴィンテージラグ|ピサック

BUYING

Otsuksが、ペルーで自分の目で選んでいます。

当店のラグは、代表が実際にペルーへ渡り、ピサックやクスコの市場、その周辺の小さな村の市場で一枚ずつ手に取って選んだものです。仲介業者を通した仕入れではありません。

見るのは、織りの密度、羊毛の状態、色の組み合わせ、そして日本の部屋に置いたときの姿です。現地で気に入っても、日本の住まいに合わないと感じたものは持ち帰りません。だから点数は多くありませんが、どれも自信を持っておすすめできる一枚です。買い付けの様子は旅の記録に書いています。

ヴィンテージラグ|手織り布

SIZE & USE

日本の部屋での選び方。

フラサダは毛布として織られているため、日本のラグの規格サイズとは少し違います。目安は次のとおりです。

  • 120×150cm前後:ソファの前、ベッドサイド、玄関、一人掛けの椅子まわり
  • 150×160cm前後:6畳の部屋の中央、こたつの下敷き、ローテーブルまわり
  • 160×180cm以上:リビングの主役、ベッドカバー、大きなソファの掛け布

床に敷くだけでなく、ソファやベッドに掛ける、壁に掛ける、車の後部座席に敷くなど、毛布としての使い方もそのまま活きます。両面同じ柄なので、裏返して雰囲気を変えることもできます。フローリングでは滑り止めシートを併用してください。

ヴィンテージラグ|プーノ

CARE

お手入れは、羊毛の毛布と同じです。

ふだんの手入れ
掃除機は弱にして、毛並みに沿ってかけます。月に一度ほど、晴れた日に裏返して短時間だけ日に当てると、湿気と匂いが抜けます。長時間の直射日光は色が褪せるので避けてください。

汚れたとき
すぐに乾いた布で押さえて水分を取り、固く絞った布で叩くように拭きます。こすると毛羽立ちます。

洗うとき
浴槽に30℃以下の水を張り、ウール用の中性洗剤を溶かします。まず端を少し濡らして色が出ないか確かめてから、全体を沈めて10〜15分置きます。揉まずに、両手で押すだけにします。水を替えてすすぎ、大きなタオルで挟んで水を吸わせてから、日陰で物干し竿2本にまたがせて平らに干します。ヴィンテージの染料は現代のものより水に弱いので、洗うのは年に一度までが目安です。

やってはいけないこと
洗濯機で回す、乾燥機に入れる、お湯を使う、漂白剤を使う。いずれも縮みと色落ちの原因になります。ご自分で洗うのが不安な場合は、ウール対応のクリーニング店に相談してください。

SHIPPING

お届けについて。

ラグは折りたたんで、ビニールで防水したうえで箱または袋に入れて発送します。ご注文から2〜3営業日以内に発送し、発送のご連絡をメールでお送りします。合計¥18,000以上のご注文は送料無料です。ヴィンテージラグはほとんどが対象になります。

ヴィンテージ品につき、細かなキズや欠け、糸のほつれ、補修跡があります。目立つものは商品ページの写真と説明文でお伝えしていますので、ご購入前にご確認ください。

FAQ

よくある質問

床に敷いて使えますか?
はい、床用としてお使いいただけます。フラサダはもともと厚手の毛布で、両面同じ柄の織りなので裏面も使えます。フローリングでは市販の滑り止めシートを併用してください。
傷や補修の跡があるのはなぜですか?
20〜30年、アンデスの家庭で実際に使われてきたものだからです。毛羽立ち、色の褪せ、当時の糸での補修跡は、その家の時間の痕跡としてそのまま残しています。目立つものは商品写真と説明文でお伝えしています。
色落ちや色移りはありますか?
通常の使用で色が落ちることはほとんどありません。ただし当時の染料は現代のものより水に弱いため、濡れた状態で長時間、白い布や床に触れさせないでください。洗う前には端を少し濡らして色が出ないか確かめてください。
羊毛の匂いは気になりますか?
届いた直後は羊毛特有の匂いがすることがあります。風通しのよい日陰で半日ほど広げておくと落ち着きます。晴れた日に短時間、裏返して日に当てるのも効果的です。
サイズの誤差はありますか?
手織りのため、表示サイズより0〜3%程度の誤差があります。また長方形ではなく、辺がわずかに波打っているのが普通です。敷く場所にぴったり合わせたい場合は、少し小さめの表示サイズをお選びください。
プーノとピサック、どう違いますか?
どちらもペルー国内のアンデス地方で織られたものです。「プーノ」はチチカカ湖に面した標高3,800mの高原地帯のもので、厚手で縞の色が力強いのが特徴です。「ピサック」はクスコ近郊の聖なる谷にあるピサックの市場と周辺の村で集めたもので、色や柄の幅が広く、比較的軽いものも含みます。

世界に一枚のラグを、自分の部屋に。

すべて1点ものです。在庫のあるものだけを一覧にしています。

在庫のあるラグを見る

プーノのラグピサックのラグ買い付けの旅の記録